あなたは最近いつ本を読んだり、書店に足を運びましたか?近年読書離れが話題になり久しくありませんよね。私は本が大好きで、なるべく本を読む時間を作ろうと日々試行錯誤しています。そんな私が今回オススメしたいタイトルを5つご紹介します。
もちろん、どこの誰かもわからない私がただ単に本を紹介してもあまり興味がわかないかもしれません。ですので、今回はご活躍されている女優の北川景子さんも愛読書として紹介している本を私の感想も付けてご紹介いたします。
目次
才色兼備な北川景子さんが愛読するオススメタイトル5つご紹介します‼
歌手兼タレントのDAIGOさんと結婚したことは有名ですよね。また、様々なドラマや映画にて主演女優としてご活躍されている北川景子さんですが、なんとかなりの読書好きな方なんです。過去には、「家に本があればあるほど落ち着く」とまで話されるくらいなので、どのくらい読書が好きなのか容易に想像がつきそうですよね。
今回はそんな北川景子さんがオススメしているタイトルを5つご紹介していきます。先にもお伝えしましたが、私も実際に読んでみたのでその感想も入れていこうかと思います。この記事を通して1タイトルでも興味を持って手に取っていただけるとうれしいです。
今回ご紹介させていただく本のタイトルは下記のとおりです。
- 氷点/三浦 綾子
- おいしいコーヒーの入れ方/村山 由佳
- 一粒の麦もし死なずば/アンドレ・ジッド
- 塩狩峠/三浦 綾子
- 坂の上の雲/司馬 遼太郎
それでは、早速ご紹介していきましょう。
氷点 著:三浦 綾子
クリスチャン作家の三浦綾子作品である本タイトルは1964年から長年愛されている作品です。過去にはドラマ化や映画化もしており、どれだけ多くの人の心を揺さぶってきたかは想像しやすいかと思います。そんな本タイトルですが、北川景子さんが興味を持たれたのは中学生のころなんだとか。当時、キリスト教系のミッションスクールに通っていたことがきっかけとなりキリスト教の要素がある作品に興味を持ち始めたようです。
あらすじとしては、養母に復讐するために養父に引き取られた「陽子」。養母に養父の思惑がばれ、陽子は激情にかられた養母に殺そうになりますが、なんとか一命はとりとめました。
ただ、養母からの愛情は消え失せ、数々の嫌がらせを受けることとなっていきます。しかし、名前の通り芯が強く明るく素直な性格をしており、心に深い傷を負いながらも明るく生きようと強くあり続けます。
そんな中、陽子の義兄は陽子が実の家族でないことを知り、陽子に対する愛情が異性に対する感情に変わることになりますが、兄として陽子の幸せを考えながら自身の気持ちを押し殺しながら陽子を支えていくといった、養母によるいじめや義兄の恋愛感情などの大衆的な面がある内容です。
しかし、キリスト教の「原罪」がテーマとして物語の背景にあり、クリスチャン作家ならではの問題提起をしていて、とても読みごたえがあります。
私としては、2回ほど読み返しましたが、ただ本作品を物語として読むのではなく、「原罪」に視点を置いて読み進めていくことがとてもオススメです。
登場人物それぞれの「原罪」とはなにか、どのようなものなのかについて考えながら読み進めていくと、今まで見えてこなかった背景や感情などが読み取れるのではないでしょうか。
おいしいコーヒーの入れ方 著:村山 由佳
村山由香さんによるライトノベルのシリーズものである本作品は、ライトノベルならではの読みやすさや楽しさが発揮されており、読書が苦手な方でも展開に心を躍らせながら読み進めることが出来る内容となっています。
あらすじとしては、高校三年生になる春に父の転勤で従姉妹と同居する羽目になった主人公の勝利は、5歳年上の従姉妹かれんの美しい成長ぶりに心底驚きます。さらになんとかれんは勝利の高校の新任美術教師だったのです。
同じ屋根の下で暮らす2人ですが、勝利はかれんの悲しい秘密に気付き、一人の女性として意識し始めます。そんなピュアな2人の真摯で淡い恋の行方を綴っています。
本作品は連載しており、現在二部構成の全18巻となっています。北川景子さんも、「軽く読めるほど読みやすい本ですが、好きなんです。」とおっしゃられているほど読みやすいです。
私は第一部までしかまだ読めていませんが、二人を取り巻く環境や心境、お互いの関係性が非常に微笑ましいく、胸がキュンキュンしてかなり楽しく読めています。また、ライトノベルならではの読みやすさで、お手軽に気軽に読めるところも非常に好感をもっています。
普段から少し小難しい内容を読んでいる方でも、ちょっとの息抜きとして本作品を手に取ってほしい作品ですね。
一粒の麦もし死なずば 著:アンドレ・ジッド
本作品はフランスの小説家であるアンドレ・ジッドさんの作品です。4年間かかった自己暴露の作品となり、贖罪のために書いたようなものだとおっしゃられています。
本作品では、アンドレ・ジッドさんの自伝的半生が綴られており、現代に生きている私たちでは感じられない感情なども描かれており、知らない世界に触れることが出来る作品です。
本作品の表題は、ヨハネ伝第12章24節にあるキリストの言葉である「一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん。死なば多くの実を結ぶべし」に由来しており、北川景子さんにとってはより重い意味として感じられているそうです。
というのも、北川景子さんは阪神淡路大震災を経験しており、その時に弟とこのような会話があったとおっしゃられています。
弟「どうして助かったの?」
北川景子さん「なんか仕事があるんやろう、私らには」
弟「なんの?」
北川景子さん「わからんけどなんかあるんやろ」
震災時、助けを求める声を背に弟と逃げたことが大きく心に残っており、一生付きまとう罪悪感だと思う、その時逃げた分は何かの役割を果たさなければならないんじゃないかともおっしゃられています。
大震災という大きな困難にあい、その時の経験からは想像もつかないような心情があるのではないかと想像されますね。
塩狩峠 著:三浦 綾子
本記事2回目の登場である三浦綾子さん作品である本タイトルは、実際に発生した鉄道事故で殉職された実在人物の長野政雄さんを元に、愛と信仰を貫き自らを犠牲にした若き鉄道職員の生涯が描かれています。
結婚をひかえていた主人公が、たまたま居合わせた列車の脱線事故で、自分の身を投げ出し、多くの乗客の命を救う物語です。クリスチャン作家である三浦綾子さんの作品のため、宗教色が強く感じる方もいらっしゃるかとは思います。
ただ、宗教臭いと敬遠するのではなく、是非この本を手に取り、自分なりの意見や考えと照らし合わせながら読んで頂きたい作品です。
自分の考え方もふまえてかみ砕いていくことで、自分の視野を広げることが出来ると感じました。「約束や友情の大切さ」や「人へのやさしさ」といった内容も多分に含まれており、多くの観点から学ぶことが多い作品に仕上がっています。
北川景子さんも中学生時分の通学中に読み込んでいて、中学生でも引き込まれるような素敵な作品のため、個人的にもかなりオススメです。
坂の上の雲 著:司馬 遼太郎
司馬遼太郎さんの代表作として広く知られていますよね、司馬遼太郎さんの歴史小説の中で初めての長編近代物作品となる本タイトルは、数多くのファンがいる大人気作です。
日本陸軍騎兵隊創設者の「秋山好古」、海軍海戦戦術創案者「秋山真之」、明治の文学史に大きな足跡を残した俳人「正岡子規」の3人を主人公に、明治維新を経て新国家に生まれ変わった日本が欧米列強に学びながら近代国家として体制を整えていき、日露戦争でロシアを破るまでの扱っています。
各登場人物が魅力的に描かれていて、まるで近くで見ているような気持ちになり物語に引き込まれる感覚に陥りましたね。本作品は長編のため、読破できないのではないかと思っている方もいるかもしれませんが、大丈夫です。気付いた時には読み終えているほど時間を忘れて引き込まれています。
私の親が司馬遼太郎さんが大好きで、本作品は中学生の時に初めて手に取りましたが、成人してから改めて手に取ってもやはり面白いと感じる作品で、中学生のときよりも楽しめたのではないかなと感じました。
最後に
さて、今回は北川景子さんの愛読書を実際に手に取って読んでみた私の感想を交えながらお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。実際に読んでみて思うのが、自分の考え方や登場人物の考え方にフォーカスを当てながら読み進めていくと、新たな気付きや知らない世界に触れることが出来てとてもオススメです。
今回は気軽に読めるライトノベルから宗教観があり、人の本質について触れているものまで、まさに多種多様なジャンルをご紹介できたかと思います。
北川景子さんの愛読書は他にも多数ありますが、まずは私のオススメする上記5作品を読んでみてもらい、読書家の方はより読書の楽しさを、読書をあまりしない方は少しでも読書の楽しみを知っていただけたらうれしいです。
本記事を機に素晴らしい読書人生を送ってください!